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ナポリ空港での免税手続きにはご用心!

  • 執筆者の写真: 舞緒ルイ
    舞緒ルイ
  • 2019年11月22日
  • 読了時間: 4分

先日スルーアテンドで、最終目的地として南イタリアのソレントまで同行した時のお話です。

帰路はナポリ空港から出発し、ミラノ経由で日本へ帰国される行程だったので、ミラノへの国内線までお供させて頂いたので、お客様がイタリア旅行中(ミラノ、ヴェネツィア)に作成された免税書類の手続きは、出発地のナポリ空港で行ないました。

前回のブログ記事で、免税手続きについて改めて詳しくご案内したのは、実はこのナポリ空港での出来事をご紹介するためのプロローグだったのです!

(イタリアでの免税手続きについては、前述の記事☜をご参照ください)

まず、ナポリ空港での免税手続き方法について概要をご説明すると、マルペンサ空港やフィウミチーノ空港の第3ターミナルのように、「免税手続き代行業者のカウンター」がないため、書類の承認を税関にて行なうという従来の方式になります。

前編でご説明した①の方法=免税対象品を航空会社への預け荷物(スーツケース類)に入れて手続きする場合は、まず航空会社のチェックインカウンターでチェックインをし、その際に免税手続きがある旨を伝えて、バゲージクレーム(受託手荷物)タグを付けてもらったスーツケースを持って税関(出発エリアの中央付近)へ向かいます。

手続きに必要な書類は、免税書類と購入品のレシート、パスポート、搭乗券の3点になります。

税関で書類の承認(現在は電子スタンプ)が済んだら、スーツケースは航空会社のカウンターへ戻って流します。

現地で写真を撮る余裕がなかったので文章での説明となりますが、例えばアリタリア航空は中央付近の税関より右側にカウンターがあり、承認をもらった書類をクレジットカードへ払い戻す手続きを代行(といっても、ここではマニュアルで、カード情報を記入した書類を預かってくれるのみ)してくれるカウンター窓口は税関よりも左側に位置しています。

※ただし、この窓口で扱ってくれるのはグローバルブルー社とプラネット社の書類のみです。黄色い封筒のタックスリファンド社の場合は、カード情報を記入して郵便ポストから投函となります。

次に、前編でご説明した②の方法=免税対象品を機内持ち込みの手荷物に入れて手続きする場合についてです。

ナポリ空港ではセキュリティ・チェックを通った後のすぐ左手に税関〔DOGANA/Customs〕があるので、そちらで免税対象品を提示して書類の承認をしてもらいます。

従来の方式では、この承認してもらった後の手続き方法は、払戻しを希望するクレジットカードの情報を書類に記入し、書類と一緒にもらった封筒に入れて郵便ポスト(または専用ポスト)に投函するか、免税の払戻しを代行している空港内にある両替商(Travelex、forexchangeなど)で現金で受け取るか、のどちらかとなります。

今回のタイトルにある『用心!』して欲しいのは、このセキュリティチェックの後にある両替窓口の話となります。

このナポリ空港の窓口の女性が「還付金額を日本円で受け取れるわよ~レートもおまけしちゃう!」といった調子いい感じのイタリア語で言ってきたので、お客様も「じゃあ日本円で!」ということで手続きを進めて受取りのサインをすると、実際に受け取った還付額が思ったより少ないので確認すると、払戻しがユーロの場合は記載額通り受け取れるけれど、外貨の場合は還付額分のユーロを両替商のレートで換算した金額で計算するということで、そのレート換算表を指し示しました。

その写真がコチラ👇

この日(10月初旬)の銀行の公示為替は1ユーロが117円半ばだったのに対し、それを85円台~つまり30円以上の手数料を差し引いているという非常に悪質なものだったのです。

(日本円からユーロに両替する場合も149円台と、やはり30円以上の手数料を載せています。

日本円に限らず、各通貨のレートはすべてひどいものです。。。)

文句を言っても、すでに処理済みだからキャンセルはできないといわれ、まんまと口車に載せられた後味の悪い結果となってしまいました。私も先にレートを確認しなかったのがいけなかったし、この時のお客様にも申し訳なかったのですが、彼らも両替手数料で利益を得ている商売なので、きっと日本人に対してはいつもこの調子で話をもちかけてくるのだろうなと想像できました。

ということで、結論としては・・・ナポリ空港ではユーロのキャッシュで払戻してもらうのが一番お勧めです!(封書で投函だと、イタリアの郵便事情では無事に届くか信用できないのと、届いたとしても手続きが数か月もかかってしまうからです)

※こちらは2019年10月時点での情報を基に記載しています。

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