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  • 執筆者の写真舞緒ルイ

コロナ禍でのヴァカンスは~<後編>

前編は、ヴァカンス出発までの話でしたが、後編ではコロナ禍の観光地やリゾート地が実際にどんな様子だったのか...を、ざっくりとレポートしたいと思います。


今回訪れたのは、スペイン・バスク地方~その玄関口となる都市ビルバオまでは、ミラノから直行便が飛んでいて、西へ向かってフランス南部を横断する形で、約2時間の空の旅となります。

イタリア・ミラノからスペイン・ビルバオの飛行ルート

スペインの首都マドリードからは、北に400Km程の距離で、日本からアクセスする場合は、マドリードで国内線に乗り継ぐルートが一案となります。


私たちがメインで滞在したのは、ビルバオからバスで1時間20分ほど東に位置するサン・セバスチャン(現地バスク語でドノスティア)という街になります。

『ビスケー湾の真珠』とも称される海と山に囲まれた小さなリゾート地ですが、近年は『世界屈指の美食の街』として、食いしん坊やグルメ達を魅了しています。


今回の旅行中は、そこを拠点にして、国境にある街や国境を越えてフランス・バスク地方の街へ足を伸ばしました。それらの位置関係を地図上でまとめたのが下になります。

国境を挟んだスペイン・バスクとフランス・バスクの主な街の位置関係

いずれもバスでアクセスができ、場所によって40分~1時間くらいで移動できるので、日帰りで訪れることが可能です。


同じバスク地方でも、スペイン側とフランス側では、言葉、文化、人柄、雰囲気と、何もかもガラリと変わります!

それでも、ユーロ通貨が導入(約20年前)されてからは、いちいちお金を両替しなくてよくなったのですから、随分と楽になったものです。


<国境を越えると・・・>

そして、同じEUの国でも、前編でも少し触れたように、このコロナ禍では国によって政策やルールが異なることを実感しました。


例えば、スペイン側からフランス側へ移動した時のこと...普段であれば、同じEU圏内なので、特にコントロールは入らないのですが、今回フランスの警察官がバスに乗り込んできて、ワクチンパスポートと身分証明書のチェックをされました(写真左と中央)。

そして、後部座席に座っていた黒人女性(どこの国籍かは不明)が有効なパスを所持していなかったらしく、国境の所で荷物とともに降車させられてしまいました。

バスに乗車する時点でも書類のチェックがあったのですが、そこで見落としていたのでしょうか?

また、フランスではイタリア同様に、8月からレストラン等での飲食の際に、ワクチンパスポートの所持が義務付けられているので、入店時に必ずチェックが入りました(写真右⇒タブレット端末でパスのQRコードを読込んでチェックしている様子)。


イタリアでは、外の席の場合は不要なのですが、フランスではカフェでも屋外の席でも提示が必要でした。イタリアでグリーンパスと呼ばれているものが、フランスでは衛生パスと呼称が変わりますが、パスポートそのものはEU共通なので通用しました。

これはスペインではまだ導入されていません。


<コロナ対策>

ホテルをはじめ、空港や駅、バスターミナル、スーパーマーケットなど、至る所で消毒用のジェルやスプレーが設置されていたり、マスク着用や対人距離を取るように注意を促す掲示がされていて、当然のことですが、旅行中でも気を抜かずに常にコロナ対策を心がけずにはいられませんでした。


エレベーターも人数制限が設けられ、誰もが家族以外が乗り合いにならないよう、次へ見送るなどのマナーが自然と身についている感じでした。


さすがに、ビーチではマスクをしている人はほとんどいませんでしたが、街によってはマスク着用義務のエリアや通りを定めているようでした。


<経済は回る>

サン・セバスチャンの旧市街は、スペイン・バルが軒を連ね、そのバルを梯子して食べ歩くのが風物詩となっているのですが、人気店などはいつも外に行列ができていました。


本来であれば、カウンターに所狭しと場所取りをして立ったまま飲み食いをするのがバルのスタイルなのですが、それでは当然ながら密ができてしまうため、地元の人の話では、このコロナ禍になって、カウンターでの立食スタイルが禁止になったそうです。

そのため、店内に椅子を入れてスペースを作ったりしている関係で、余計に待ち時間が長くなっているような感じでした。

ご覧のように、昼(写真右)でも、夜(写真左)でも店の外には列を成して待つ人がいます。こんな光景が、旧市街のあちらこちらで見られました。


他の国や地域のことは分かりませんが、今回みて回ったバスク地方の賑わいだけを考えても、充分に経済が回っていることが実感できました。


欧州では、早々にワクチンの手配と接種を開始し、その予約の段階からデジタル化を導入し、それと並行して『ワクチンパスポート』の構想までも進めてくれていたおかげで、コロナと共存しながらも、沢山の人が夏のヴァカンスを満喫することができたのです。


<バスク情報>

日本では、まだ国内旅行も自粛ムードの様子なので、ヨーロッパへの旅行は現実的に難しいのが現状かと思います。

でも、そんな時だからこそ~写真を見てイメージを膨らませたり、情報を集めをする機会ですよね!


詳しい旅のレポートやレストラン情報などについては、また改めて記事を書いてご紹介したいと思っています。お楽しみに~(^^♪



PS:インスタグラムでは、バカンス先の美しい風景をアップしています!

この機会にぜひフォローして頂けたら嬉しいです🥰







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