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今日8月15日は日本ではお盆、そして終戦記念日という大切な日ですが、イタリアでもこの日はフェッラゴスト<Ferragosto>という聖母被昇天の日で、クリスマスや復活祭と並ぶ重要な祝日です。

フェッラゴストの伝統的な過ごし方は、家族や親戚が集まり食卓を囲むこと。。。ちょうど夏休み中なので、このために実家に帰省する人も多いようです。日本のお盆と少し似ていますよね!?

大勢集まって食卓を囲む時に欠かせないのが食後のデザート(スイーツ)ですが、クリスマスにはパネットーネというパンのようなケーキが昔からの定番となっています。

(以前こちらのブログでも復活祭のコロンバ・ケーキについてご紹介しています!)

そして、先日スーパーマーケットで見かけたのが下の写真の「パネットーネ夏バージョン」!!

その名もパネットーネ・ダゴスト<Panettone d'Agosto> つまり8月のバネットーネってそのまんま(笑)

箱の写真にあるように、ジェラート(アイスクリーム)と一緒に食べたら美味しそうですね♪

実は先日、日本のネットニュースを見ていた時に、最近「お盆用お節料理」という商品が出てきたというのを見たばかりなので、こういった発想は世界共通なんだなぁと頷いてしまいました!

では、せっかくなのでイタリア版お盆のようなこの「フェッラゴスト」の起源について少し触れてみます。

Ferragostoとは、ラテン語のferiae Augusti(アウグストゥスの休息)という意味で、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスが8月を休暇の時期と制定し夏の休暇を導入したことに由来します。

余談ですが、8月の英語名’August’は、ローマ皇帝アウグストゥス<Augustus>に由来し、アウグストゥス帝は紀元前1世紀にユリウス暦の運用を修正する際に、8月の名称を「6番目の月」を意味する "Sextilis" から自分の名に変更したそうです。

その後キリスト教が普及し、8月15日を聖母の被昇天として、聖母マリアが現世での生涯を終え、肉体と霊魂を伴い天に昇ったという信仰、またはそれを記念する日として設定されたそうです。そのため、夏休み中とはいえ教会では宗教行事やミサも行われます。

他のカトリックの国でもこの日は祝日のところが多く、例えばフランスでは<Notre-Dame de l'Assomption>、スペインでは<Nuestra Señora de la Asunción>、英語圏では<Assumption of Our Lady>と、それぞれ「聖母被昇天」を表す名称で呼ばれているのですが、ここイタリアでは伝統的にフェッラゴストの名称を使用していて、イタリア人同士の挨拶は「ブォン・フェッラゴスト!」<Buon Ferragosto!>と交わされます。

(ちなみにイタリア語では<Assunzione di Maria Vergine>となります)

さて、我が家も明日から夏休みです!今年は秋に予定しているスロヴェニア&クロアチアのツアー視察も兼ねているので、バカンスから戻ったらこちらのブログでもご紹介したいと思っています。

また、タイムリーな現地の様子はインスタグラムやフェイスブックでもアップしていく予定ですので、どうぞお楽しみになさって下さい♪


暑い夏を迎えているここミラノで最近ヒートアップしている、別の意味で熱~い話題があるのでお届けしますね♪

その熱い話題の発信元がここ👇~2014年にサッカークラブ・ACミランの本部として完成した「カーザ・ミラン」<CASA MILAN>(カーザはイタリア語で家という意味)です!

それまで市内中心部のビルの一画にあった本部オフィス機能を移転するだけでなく、ミュージアムとショップ、さらにはカフェ/レストランも入っています。

何がヒートアップしているかというと、まずは間もなく始まる新シーズンの年間シート(シーズンチケット)が物凄い勢いで売れているそうです。

8万人収容できるサンシーロスタジアムですが、ここ数年は成績が振るわず低迷が続いていたせいか、昨年の年間シート保有数は1万6千席ほどだったそうです。その中の約9割は既に更新がされていて、更に新規の受付が始まった当日(7/31)は、発売開始して数時間で約6千席が売れたということで、これだけで既に2万人は継続的に観戦に行くという計算になります。

この数字がどこまで伸びるかは今後のミランの成績次第なのですが、クラブとしては最終的に全体の半数以上を年間シートで埋めたい意向だとか。。。

(そうなると一般の販売枠が少なくなるので、日本のサッカーファンは取りづらいことに・・・)

私自身は年間シートを買うまでの熱はないのですが、それでも時々はスタジアムに観戦に行ったり、今はルイジーロとしてチケットの予約代行をしていることもあり、先日ちょうどファンクラブの会員カードの更新のために訪れた7月中旬…すでにチケット売り場の窓口には列ができていました。

そして、次の写真が年間シートの新規受付が始まった日(7/31)のものです。長蛇の列というか、人で溢れている感じ!

実は、このチケット売り場の行列にはもう一つ理由があって、それは明日(8/3)ミラノのサンシーロ・スタジアムで行なわれるヨーロッパリーグの予選3回戦「ミランvsクライオヴァ」のチケットを買うために並んでいる人もいるからなのです。

まだ予選で、しかも相手チームはほぼ無名のルーマニアのクラブだというのに、既に5万7千枚のチケットが売れたというのですから、驚異的な数字だと騒がれています!

少しだけ背景を説明させて頂くと、ヨーロッパ有数のビッグクラブとして数々のタイトルを手にしてきたACミランですが、昨シーズンまで31年に渡ってオーナーだったベルルスコーニ氏がここ数年は不況にあえぎ、選手の大型補強に踏み切れずに低迷時期が長引くという悪循環が続いていました。

どれくらい低迷していたかというと。。。最後にセリエAで優勝したのが7季前の2010/2011シーズン、それ以降は段々と順位を下げて、皮肉にもカーザミランが完成し本田選手が加入した2014年には、とうとう8位という不本意な成績で終わったため、それまで常連だったUEFA(欧州サッカー連盟)主催のリーグ戦の出場権さえも失ってしまいました。

それ以降4シーズンに渡り成績不信が続いていたのですが、昨シーズンは辛うじて6位で終えたため、今年は4年ぶりにヨーロッパの舞台へと返り咲いたのです!

(本田選手はそういう意味でも本当に不運だったと言われています。。。)

そして、ベルルスコーニ氏がクラブを中国の会社に売却したため、新たなオーナーの元で大幅な改革が始まり、その手始めとして夏の移籍市場では中国マネーによる大型補強が行われています。

具体的には、ポルトガル代表でクリスティアーノ・ロナウドの後継者として注目されている若手のフォワード=アンドレ・シウバ選手や、現在6連覇中のイタリア王者ユヴェントスの中心選手の一人でイタリア代表としても活躍しているディフェンダー=レオナルド・ボヌッチ選手をはじめ、10名以上の選手を獲得しています。

また、昨シーズンのミランで若干18歳にして正ゴールキーパーとして活躍し、イタリア代表ではブッフォンの後継者として期待されているジャンルイジ・ドンナルンマが他のクラブへの移籍が噂されていた中で、最終的にミラン残留を決めたことも後押しして、シーズン開幕に向けてファンの期待が一挙に高まったと言われています!!

さあ、まずは明日の試合に勝って(先週のアウェー戦に勝っているので実は引き分けでもOK)、このサポーターの熱い期待に応えてもらいましょう(^^♪


明日から8月・・・イタリアも夏真っ盛りです🌞

先週までは過ごしやすい日が続いていたミラノでも、ここ数日はじっとしていも汗ばむほどの湿度の高い暑さ💦

イタリアの学校は地域によっても異なりますが、大体は6月中旬から9月中旬まで丸3ヶ月お休み!おじいちゃんやおばあちゃんが居て田舎のある家族は帰省したり、そうでない場合も海や山へと避暑に出かけるため、親も子供の夏休みに合わせて短くても2週間、休みが自由になる人は1ヶ月くらい、中には2ヶ月近くまとめて休暇を取る人もいたりします!!

ということで、8月は全国的にバカンスモードなのですが、そこで気になるのが天気予報ですよね。

一旦は落ち着いたアフリカからの熱波が戻ってきて、全国的に気温が上がってきています。

先程ちょうどテレビで天気予報をやっていたのでご覧ください~イタリア全土が真っ赤です!

今後の数日間の最高気温を示していますが、「激しい蒸し暑さ」と注釈もあり、30度を下回る地域がないばかりか40度を超えるところもあって、イタリアの北から南までが日本でいう猛暑日です。

具体的にはどんな感じかというと・・・この時期に日本から来る旅行者の方の参考になるかも知れないので、私がいつも参照している携帯のアプリの画面を貼り付けてみますね。

まずはミラノの明日からのお天気。。。少し雲のかかる日もありますが、おおむね晴れの予報です。右側に最低気温と最高気温が表示されているように、朝晩は22度前後と辛うじて熱帯夜は免れています。

そして、現在かなり深刻な水不足でニュースでも給水制限が実施されるかどうかが騒がれている首都のローマはこんな感じです。。。ミラノと違って雲一つない連日の晴れマーク!☀

同じアプリなのに太陽の色が一段と濃い赤で表示されているのが分かりますか?

雨が降らないだけでなく、連日の猛暑日ですよー。5日の土曜日なんて最高気温が41度!最低気温との差が20度もあります!!

水不足の問題を少しでも解消しようと、ローマ市内のあちこちにある噴水も水が止まっているとか止められてしまうとか。。。トレビの泉をはじめ、観光名所となっている噴水もいくつかあるので、楽しみにいらした観光客の方がガッカリされないよう早くまとまった雨が降って欲しいものです。

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