天候不順のヨーロッパ
- 舞緒ルイ
- 2016年6月4日
- 読了時間: 3分

この1枚の写真を見ただけで、おそらくパリに行ったことがない方でも、セーヌ河が大変なことになっているのが想像できるのではないでしょうか?
先週末から続いている大雨で川の水位が上昇し、市内の地下鉄や川沿いに位置するルーブルやオルセー美術館が閉館するという異常な事態となっています。
ただでさえ、昨年に相次いで起きた悲惨なテロ事件で観光客が激減しているのに加えて、この自然災害は観光都市パリにとっては大打撃!!
この大雨による水害はパリだけではなく、フランス中部のロワール川でも氾濫が起きているということで、世界遺産のシャンボール城などもご覧のような状況に👇これじゃお城までたどり着けない!

この影響は観光のみならず、スポーツの分野にも~現在パリで行なわれているテニスの全仏オープンも、この雨天続きの影響で試合日程が大幅に乱れたのです。日本では、今大会で初のグランドスラム獲得が期待されていた錦織圭選手の試合が放映されていたので、大雨で試合が中断されたりした様子をご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そして、来週からは4年に一度のサッカー欧州選手権EURO2016がフランス各地で始まります。サッカーの試合そのものは多少の雨天でも実施されるのですが、心配なのはこの悪天候による交通機関の乱れなどでしょうか。
この大雨による水害が出ているのはフランスだけではなく、ドイツなどでも住民が避難したり死者が出たりしていて、連日ニュースで報道されています。
本来なら5-6月のヨーロッパは、一年の中でも爽やかな気候で過ごしやすく、旅行にはベストシーズンなのですが、数年前にもチェコを流れるモルダウ川が氾濫してプラハの街が水害に遭ったというニュースが記憶に新しいです。
さて、私の住むミラノでも今年は雨の多い5月でした。先週も今週もずーーーっとお天気が悪くて、激しい雷雨や雹が降ったりしました。気温も朝晩は冷え込んで、数日前から一旦外した毛布を再び取り出した程です。数日お天気が良くて暑くなった日があったので、衣替えもすっかり終えたのに、家の中でもまだ長袖だし、外出するには上着が手放せません!周りでは皆「6月だなんて信じられない!」と口にしています。そう、例年ならもう初夏の陽気になっているはずなのに。。。きっと、過ごしやすい季節が全然なくて、いきなり真夏のように暑くなる予感の今日この頃です(苦笑)
これからヨーロッパへお出かけになられる方は、ネットなどの最新の気象情報を良くチェックして、服装のご準備などなさって下さいね。
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