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ミモザの季節❁

  • 執筆者の写真: 舞緒ルイ
    舞緒ルイ
  • 2017年3月9日
  • 読了時間: 3分

日本では桃の節句も終わり、今か今かと桜の開花が待たれる季節となりましたね。 ここイタリアでは「ひな祭り」こそありませんが、昨日3月8日は「フェスタ・デッラ・ドンナ」(女性のお祭り)だったのです! 日本では「ミモザの日」として紹介されることもあるようですが、イタリアではちょうど花盛りのミモザの花を、男性が身近な女性(母親、妻、恋人。会社の同僚など)に日頃の感謝の気持ちを込めて贈る習慣があります。 ミラノでも街中ではお花屋さんくらいでしか見かけることはないのですが、ちょっと郊外に出れば、ほらこの通り満開です!

これを小分けにして花屋さんや街角のスタンドで売られていたり、レストランやショップでも女性客にギフトとして用意してくれていたりします。

そして、うちの主人も毎年欠かさずにミモザの花を持って帰って来てくれます♡

ほんの少しでも、そこにお花があるだけで癒されるし明るい気持ちになるし、やっぱり良いものですよね~。イタリアの素敵な習慣...日本でも流行るといいですね!

さて、せっかくなので少しミモザについて紐解いてみたいと思います。

ミモザはマメ科で、『オジギソウ属』・『アカシア属』など属名が幾つかあります。 そう、“お辞儀草”といえば、あの葉っぱに触れると葉を閉じる植物...私が子供の頃に家の近くにあったのを覚えていますが、子供ながらに不思議で仕方ありませんでした(笑)

どおりで、ミモザの葉っぱって、おじぎ草に似ているはずですよね~、と納得! また、ミモザの名称の由来は、オジギソウ属の葉に刺激を与えると動く様が『ミモス(mimos)』という古代ギリシャのパントマイム劇のようにみえることから、この名がついたと言われています。 (でも、アカシア属のミモザの葉は、触れても動きません。)

オジギソウ属の花は、ピンクに近い薄紫色なのですが、私たちがミモザと総称している房アカシアのお花は鮮やかな黄色で、その色味からスパークリングワインとオレンジで作られる「ミモザカクテル」や、ふわふわした花のイメージから卵の黄身を散らした「ミモザサラダ」などの名前がつけられているそうです。

ちなみに花言葉は複数あって、『友情』、『神秘』、『豊かな感受性』、『真実の愛』、『堅実』、『神秘』などです。いかがですか、調べてみると意外と奥が深いですよね~。

なお、この日は国連が定めた「国際女性デー(International Women’s Day)」です。

その由来は、1904年3月8日にアメリカのニューヨークで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたことがきっかけで、1910年にデンマークのコペンハーゲンで行われた国際社会主義会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う」日と提唱したことから、同年「国際女性デー」と制定されたそうです。

その後は戦争などで一時中止されていましたが、1960年代後半からの女性解放運動などで再び関心が高くなり、1975年には国連によって「国際婦人年」が制定され、女性の平等な社会参加の機会を整備するよう加盟国に呼びかけています。そのため、各国で女性労働団体のデモなどが行われる日ともなっています。

余談ですが、イタリアではこの「女性のお祭り」の日に、主婦が家事や育児から解放され、女性だけでお祝いと称してレストランで外食したり(今でいう女子会!?)おしゃべりに興じたり、堂々と束の間の自由を楽しめる日でもあるのです♪

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