top of page

イタリアの復活祭🐇

  • 執筆者の写真: 舞緒ルイ
    舞緒ルイ
  • 2017年4月15日
  • 読了時間: 3分

明日の日曜日は復活祭です~日本ではイースターといった方が馴染みがあるでしょうか。。。イタリア語ではパスクワといいます。

十字に架けられたイエス・キリストが処刑されて三日目に復活したことをお祝いする行事=キリスト教では最大のお祭りで、欧米ではクリスマスと並んで最も重要なイベントです!

教会ではもちろんミサが行われますが、宗教行事としてだけではなく、各家庭でも家族が集まって豪勢に食事をしてお祝いをします。そして翌日の月曜日はイースターマンデー、イタリアではパスクエッタといって祝日なので連休となり、友人と集まってバーベキューなどをする人も多いとか。。。

四旬節の間は伝統的に節制した食事をしていた習慣があったり、聖金曜日(復活祭前の金曜日)には昔は断食をしていたり今でもお肉は食べない慣習があることから、盛大にお肉を食べて、同時に春の訪れを祝うといった意味合いもあるようです。

また、学校などは木曜日くらいから連休となるところがほとんどで、この時期に合わせて旅行をする家族も多くいます。

では、身近なイタリアでの事例からご紹介したいと思います。

この時期には決まってスーパーマーケットやお菓子屋さん、商店などのディスプレイがウサギや卵で溢れます!

先週の各スーパーマーケットの広告も。。。ほら、ご覧ください。すべてパスクワ一色です!

近所や商店で交わされる挨拶も「ブオナ・パスクワ!」<Buona Pasqua!>(英語ではハッピー・イースター!)つまり「良い復活祭を過ごしてね~!」といった具合です。

スーパーマーケットの内部もご覧の通り、巨大な卵のディスプレイが飾られ、周りはぐるりと卵形やウサギ型のチョコレートが売られています。

キリスト教において、卵は生命の誕生を意味する重要なものということで、復活祭のシンボルとして扱われ、当日は卵料理を食したり、卵を使った遊び(エッグハント、エッグレース等)が行われる地域もあります。

一方、ウサギは一度にたくさん子供を産むことから豊かな生命の象徴とされ、やはり復活祭には欠かせないアイテムとなっています。

そして、卵形の大きなチョコレートは中が空洞になっていて、チョコを割るとおもちゃが出てくるため、子供たちは何が入っているのかと毎年このチョコをもらうのを楽しみにしています♪

写真はほんの一部ですが、各メーカーからたくさんの種類が出ていて、定番のキャラクターものやサッカーチームのデザインだったり、男の子用と女の子用があったりと趣向が凝らされています。

もう一つ、パスクワならではのスイーツといえば「コロンバ」というパンのようなケーキです。

コロンバとはイタリア語で鳩という意味なのですが、キリスト教において鳩は「精霊」の象徴ですし、平和のシンボルでもあります。

ということで、写真のようにラッピングされていたり箱入りだったりと、コロンバ・ケーキも様々なメーカーから売り出され、あちらこちらのお店やスーパーマーケットにたくさん並びます。

中を開けると、ご覧のように鳩の形(十字架にも見えます)をした大きなケーキが入っています。

クリスマスに食べられるパネットーネというケーキと似ていて、天然酵母を使用したしっとりしたスポンジ生地にバターと卵をたっぷり使用し、オレンジピールを入れるのが定番。トッピングにアーモンドペーストが塗られ、ふんわり焼き上げられています。

食事の後のデザートとして必ずこちらのコロンバ・ケーキが出てきますが、実はこれ、とっても日持ちがするので、この時期にイタリアにいらした方は、お土産として日本に持ち帰れますから、ぜひ一度お味見されてみてはいかがでしょうか!

Comments


bottom of page