top of page

毎年変わる移動祭日にご用心!

  • 執筆者の写真: 舞緒ルイ
    舞緒ルイ
  • 2017年4月18日
  • 読了時間: 4分

4月に入ってからもずーっと暖かい日が続いていたミラノ。。。このまま寒の戻りもなく初夏になるのでは・・・?と、地球温暖化を心配していたのですが、今日あたりから気温が急に下がり出し、外は春の嵐のような冷たい風が吹いています!

ミラノでは10月15日~4月15日の半年間がセントラルヒーティングの期間と定められているため、つい数日前までは日中は暖かくても朝晩は暖房が入っていたのですが、暖房が入らなくなった途端にこの冷え込みって。。。間が悪いとはまさにこのことですね~(^^;)

3月下旬から続いていたこの暖かさに、街のあちこちで一気に春の花々が開花し、新緑も芽吹く様子を楽しめたので、連日リアルタイムにインスタグラムでもお伝えしていました。

(よろしければ、コチラ☜または下の画像をクリックしてご覧ください!)

昨日で復活祭の連休も終わり、ほとんどの学校も明日から再開・・・1週間近くもお休みだったので、日本の春休みのような感じですね。

でも、来週の火曜25日はまた「イタリア解放記念日」の祝日となり、その翌週の月曜5月1日は「労働者の日」(いわゆるメーデー)でまたまた連休と、祝日が矢継ぎ早に続きます。

さて、ここからが今日の本題です!(下の画像はイタリアの今年のカレンダーです)

先日こちらのブログのカーニバルの記事(ご覧になってない方はコチラ☜)で、開催時期は毎年変わるという話に触れましたが、その計算の基準となる復活祭の日付についてご説明しますね。

その年の復活祭は〔春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日〕と定められているので、厄介なことに毎年変わる移動祭日となるのです。

主な欧米諸国では、ローマ・カトリックやプロテスタントなどの西方教会で『グレゴリオ暦』を用いているため、復活祭は3月22日から4月25日の間のいずれかの日曜日となりますが、ギリシャ正教やロシア正教などの東方教会では、『ユリウス暦』を採用しているため、4月4日から5月8日の間のいずれかの日曜日となり、いずれの場合も最大で1ヶ月以上も前後します。

また、今年2017年は両暦でたまたま同じ4月16日が復活祭でしたが、昨年2016年はグレゴリオ暦が3月27日、ユリウス暦が5月1日と1ヶ月以上も開きがありました。そして、次に両歴の復活祭の日付が同じになるのは2025年ということで、同じ日付になる年の方が珍しいという訳です。

ちなみに来年2018年はというと、グレゴリオ暦が4月1日でユリウス暦が4月8日と1週間違いのようです。

例えば、この時期にイタリア旅行とギリシャ旅行を同時に計画されている場合などは、1回の旅行で2回も復活祭の祝日にぶつかる可能性もあるということになります。

さらに注意が必要な他の移動祭日ですが、イタリアでは祝日になっていなくても隣国フランスでは国民の祝日となっている宗教上の祭日が2つほどあります。

一つは『キリスト昇天祭』~復活祭の40日後の木曜日ということで、今年は5月25日です。そして、もう一つは『聖霊降臨祭』~復活祭後の第7日曜日とその翌月曜日が連休となり、今年は6月4-5日です。

イタリアでもそうですが、火曜日とか木曜日が祝日の場合(日本でいう飛び石連休)によくあるのは、ポンテ(イタリア語で橋の意)といって、間の月曜や金曜も休んで連休にしてしまう現象です。

フランス人はイタリア人以上にバカンス(休暇)を大切にしているため(主観かも知れませんが…笑)、例えばこの二つの祝日を絡めて大型連休にしてしまう人も多いようです。実際に復活祭の休暇なども、特に学校などは(地域によっても違いますが)イタリア以上に長い休みを取るようです。

旅行者にとって困ってしまうのは、平日だと思っていたら祝日に当たっていて、美術館やお目当ての商店・レストランがお休みだった・・・なんていう事態です!!

イタリアでは、もう一つ旅行者にとって分かりづらい祝日があります。それは各都市ごとに定められたその町の守護聖人の日が祝日になるというもの!例えばローマは6月29日で、ミラノは12月7日といった具合です。

最近はインターネットで簡単に検索もできますので、ご旅行の計画を立てられる時は、目的地の祝祭日やイベント関係を予めチェックすることも重要ですね☆

Kommentare


bottom of page