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いつまで続く自宅軟禁?さらなる規制措置の強化!!

  • 執筆者の写真: 舞緒ルイ
    舞緒ルイ
  • 2020年3月23日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年3月24日


ブログ更新の間隔を1週間も開けてしまうと、日々変わる状況に追い付かないので、続報としてレポートしたいと思います。


まずは、前回のブログからの4日間の出来事をまとめます。


毎日夕方に発表される数字を、「どうか少しでも減っていますように…」と、祈るような思いでチェックするのが習慣となっています。徐々にでも減っていけば、こうして国全体で自宅に篭っている効果を実感できると思うのです。


ところが、3月19日から20日にかけての感染者の増加数は5,986人、死者は627人も増え、いずれもこれまでの記録を塗り替えてしまいました。

これが、21日にはさらに記録を更新してしまい、感染者数は53,578人(+6,557人)、死者数は4,825人(+793人)となってしまったのです。


この状況を受けて、政府首脳陣や各州知事で討議し、政府はさらに厳しい制限を取ることに決めたと、コンテ首相が21日23時にテレビとインターネットで声明を発表しました。

首相は冒頭で「第二次大戦後の最も深刻な危機」に直面していると述べています。


主な内容は、当初(11日発表時)3月25日までとされていた「商業活動の休止」は4月3日まで延長され、更にはイタリア全土で「企業活動の一時停止」(必要不可欠な生産活動のみ可能)を規定し、その詳細は22日に新たな首相令として公布されました。


この首相の声明発表に先駆けて、イタリアの中でも感染者の半数近く、死者の半数以上を占めるロンバルディア州では、更なる厳格な制限措置を規定する州知事令を発出しています(この措置は他州より長く4月15日まで有効です)


そのロンバルディア州知事令の主なものを以下に列挙すると:

*公共の場所での2人以上の集会の禁止。違反した場合は上限5,000ユーロの罰金

*公共機関及び行政活動を実施する民間主体の活動停止、ただし必要不可欠な公共サービスの供給を除く。

屋外における市場の停止。

*全ての受入施設の閉鎖。但し、非常事態対応に関わる施設を除く。既に宿泊している客は、知事令の発効から72時間以内に施設を退去しなければならない。

*建設工事の停止。道路、高速道路、鉄道、医療、病院、非常事態用施設の工事を除く。

*屋外におけるスポーツ及び運動の禁止。一人で行う場合を含む

薬局は営業するが、1メートルの安全距離を確保しなければならない。

スーパーマーケット、薬局における従業員及び客、治安当局が取り締まる者に対する体温測定の実施を推奨する。

公共交通機関は、現在有効な州条例が規定する利用者間の距離に関する措置が引き続き適用される。


犬の散歩については、自宅から200m以内に限り可能ですが、屋外における一人でのスポーツも禁止されたので、つまりジョギングしに行くこともNGという訳です💦


その後の推移ですが、22日に発表された数字は、感染者が59,138人(+5,560人)、死者が5,476人(+651人)と、前日より増加数は少なかったものの、相変わらずその勢いは止まっていないように見えます。

そして、今日17時に発表された数字は、感染者が63,927人(+4,789人)、死者が6,077人(+601人)と、さらに前日より増加数は少なくなってはいますが、それでも劇的な減少は見られないでいます。

それでも。。。2日続けて減っている!ピークを迎えたのかも!!


この事実上の「自宅軟禁」生活から2週間・・・これが少なくともあと3週間以上は続くのですが、いま戦場のような医療の現場で、家族と離れて休みなく働いている医療従事者の方たちのことを思うと、自宅にいて好きなことができている現状に文句など言える訳がありませんよね。


それでも、中には家にじっとしていられるずに外出する人たちもいるので、警察の取締りも強化されています。

正当な理由なく所定の「自己申告書」を所持せずにウロウロしていたり、申告書に虚偽があったりすると、罰金や拘束などの罰則が与えられるのです。


警察が市内を回って、メガホンで「市長からのメッセージ」を伝えている様子の動画があったので、こちらに投稿しますね。





メッセージは、「家にいて下さい。あなたたちのため、そして周りの人たちのためにそうして下さい。本当に必要な場合だけ外出してください。」と言っています。


現在の大聖堂広場やスーパーマーケットに入るのに列を成している人々など、町の様子も垣間見えます。



そういえば、前回のブログでご紹介した「フラッシュモブ」について、その後わかったことがあります。


ロンバルディア州の一番大変な地域の人々から、「歌うのは勝手だけれど、私たちがどんな状況にいるのか想像して欲しい」というメッセージや、亡くなっていく人々とその家族への追悼とリスペクトから”お祭り騒ぎはやめよう”という声が上がり始めたため、最近はすっかり姿を消したんだそうです。



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