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イタリアが一つに団結!きっとすべてうまくいく!!

  • 執筆者の写真: 舞緒ルイ
    舞緒ルイ
  • 2020年3月19日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年3月20日


基本的に外出禁止で家に篭っているので、パソコンに向かう時間はたくさんあるはずなのですが~なぜか週一ペースのこちらのブログ...それでも月一の更新が目標だった昨年に比べると優秀な方かも知れません(笑)

さて、今回もその後の経緯や現状をレポートしていきたいと思います(この記事は執筆時3月19日22時現在の情報を基に書いています)。


イタリア全土で移動制限となって10日目、商業活動が制限されてから1週間が経ち、その効果が少しでも数字に表れてくるのではないかと誰もが微かな期待を持って過ごしている毎日。。。ある筋の予想では、ピークはここ数日のはずとも言われているのですが、実際のところ感染者数も死者数も増加の一途をたどった1週間でした。


今日はついに中国の死者数(3,249人)を超えて、世界トップの3,405人となり、感染者数も4万人を超え41,035人と前日比5,322人の増加はこれまでの記録を更新してしまいました💦(この1週間の増加数は1日平均3,700人、死亡者数は1日平均340人)

単純に数字だけで比較すると、中国の死亡率(世界全体も)が4%なのに対し、イタリアは倍の8%と高いため、日本の報道でも『医療崩壊』として取り上げられているようですが、このことに関してはまた改めて触れたいと思っています。


今回はタイトルにもあるように、少しでも明るい話題についてレポートしたいと思います。


色々なSNSにも取り上げられていて、日本でも話題となっているようですが、こんな時期だからこそ、皆で団結してこの困難を乗り越えよう!という気運がイタリア中で高まっています☆


その一つがこれ...学校が休校で家にいる子供たちと一緒に願いを込めて、古いシーツ・Tシャツや紙の上に、希望の象徴である虹の絵とともに”ANDRA' TUTTO BENE”(すべてがうまくいくだろう、きっと全部うまくいくはず)と書いて、窓やバルコニーに掲げようという運動です。


※バルコニーに掲げられた希望の旗


他にも、「フラッシュモブ」といってSNSやメッセージなどで日時を決めて同じ行動を促す運動がいくつか行われました。


①3月13日18時 ”バルコニーで音楽を奏でよう!”


②3月14日12時 ”窓やバルコニーから長い拍手を医療従事者に送ろう!”


③3月15日21時 ”部屋の電気を消して窓やバルコニーからスマホのライトを灯そう!”


①や②はネットニュースなどでも報道されたり、前述のように色々なSNSでシェアされているのを見かけました。


③については、ちょうど自宅のバルコニーから撮影した動画があるのでご紹介します。





スマートホンのライトを照らし、かなもの等を叩いて音を鳴らして連帯感を確認しているかのようです。




中庭の方では、どこかの家からイタリア国歌を大音量で流している人がいました。


かれこれ10日も家に篭って、ニュースで見聞きする情報に不安が募る日々を暮らしていく中で、こうした運動を通して「自分だけじゃない、皆で共にこの困難を乗り越えよう!」といった感じでモチベーションを保つのは大事なことなのではないかと思います。


もう一つ、最近よく目にするポジティブな話題は、ジュゼッペ・コンテ首相の評価です。こういった一国の危機に際して、国のトップが信頼できるかどうか、安心して任せられるリーダーがいるかどうかはとても重要だと痛感しています。


※イタリア共和国 ジュゼッペ・コンテ首相


3月11日の緊急会見では、冒頭で医療従事者たちの不断の努力に対する感謝の言葉を述べました。以下に、特に印象に残っているいくつかのフレーズを挙げます:


・「常に最優先されるべきは、イタリア国民の健康です。」


・「(現行の移動制限を指して)もし、皆がルールを守れば、より早くこの危機から脱することができるでしょう。国は、私たち一人ひとりの責任を必要としています。6000万人のイタリア人が、毎日、大小の犠牲を払って果たす責任です。この危機が続く限り、私たちは同じ共同体の一部です。それぞれ個人は、自分の犠牲だけでなく、他人の犠牲の恩恵も受けているのです。」


・「(1メートル規則を徹底させるための呼びかけに際し)明日、より熱く抱擁し合えるよう、より早く走れるよう、今日はお互いの距離を置きましょう。皆で一緒ならできるでしょう。」


・「(国民ひとりひとりに規則を守ることで自分の社会的役目を果たすよう呼びかけるに際し)我々がこの闘いの指揮の責任を負います。」


・「この時期の政治的責任は私が取ります。我々はきっとこの苦難を乗り越えられるはずです。」


もちろん長い会見なので手元に原稿は用意していますが、(どこかの首相の記者会見のように)目線を落としてただ読み上げるのではなく、正面を真っ直ぐ向いて国民に訴えかけるように話す姿は、イタリア国民でない私にも熱意と誠意が伝わってきました。


就任した2年前は、大学教授あがりで政治経験もないお飾りの若手首相(当時53歳)という感じで不安視される声も多かったのですが、 今は「この人が首相で良かった」という声も多く耳にします。さらには、ご覧の通り『イケメン』なので人気も出ています!!



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