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ミラノの街を空からハグ!

  • 執筆者の写真: 舞緒ルイ
    舞緒ルイ
  • 2020年5月27日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年6月8日

一昨日の朝、ミラノの上空を9機の戦闘機が轟音とともに通過しました。その戦闘機からはイタリアンカラー(緑・白・赤)の噴煙が出て、まるでイタリア国旗が空を舞っているように映りました。


このアクロバティックな技を披露しているのは、イタリア空軍所属の曲技飛行隊で、愛称は『フレッチェ・トリコローリ(Frecce Tricolori)』・・・「フレッチェ」は「」を意味し、「トリコローリ」は直訳すれば「三色」~つまり「三色旗(イタリア国旗)」を表しています。1961年に創設され、イタリア北東部のリボルト空軍基地を拠点としている飛行チームです。


【ミラノ大聖堂の上空を飛ぶ飛行隊】

今回、5日間かけてイタリア全土を飛行するツアー『ジーロ・イタリア』が企画され、 “団結、連帯、復興”をテーマに、象徴的にイタリア国民を勇気づけると同時に、新型コロナウィルスの犠牲者と家族への敬意を示そうというものです。


そのツアー初日が、このコロナ騒動の発信地となったロンバルディア州コドーニョの町を皮切りに始まり、ミラノやトリノの上空を飛んで北西部へ。昨日はジェノヴァからフィレンツェなどの中部イタリア、今日はシチリア島の上空、明日はバーリやナポリなど南イタリアへ行き、5日目はアドリア海沿岸からボローニャやヴェネツィアを経由して北東部に戻るというルートです。


イタリア人が挨拶する時にするハグ(抱擁)ができない現在の状況下において、「まるで空から大きなハグで包まれているようだ!」という見出しでネットニュースでも紹介されました。

せっかくなので、ミラノの大聖堂の上を通過する様子をライブ音とともにご覧ください!




このツアーは、最終的には6月2日イタリア共和国記念日をお祝いするために、首都ローマでアクロバット飛行を披露して締め括ります。

74周年となる今年は、まだコロナ禍の最中のため、例年のような軍事パレードは予定されていませんが、この日の記事を以前ブログで簡単に紹介しているので、良かったらコチラ☜をご参照ください。



<その後のイタリアの状況の推移>

では、前回のブログ以降のイタリアの状況をレポートしたいと思います。(この記事は執筆時5月27日の現地16時現在の情報を基に書いています)


まず、この2週間の推移を1日の増加数の週ごとの平均値で見てみましょう。(※比較しやすいように四捨五入して数値を丸めています)

  

  *5/ 8-14 感染者数:1,030 死者数:200 回復者数:2,530

  *5/15-21 感染者数: 700 死者数:160 回復者数:2,750

ご覧のように、その後も減少傾向で推移しています。新規感染者数は、5月13日から昨日(26日)まで、14日連続で1,000人を下回っていて、この2日間は300人台と過去の2ヶ月間と比較すれば低水準ですし、死者数も昨日まで3日連続で100人を下回っています。


さて、外出禁止令が解除となって10日目~先週末は解除後の初めての週末を迎えたミラノですが、懸念されていたように、若者を中心に大勢の人が街に繰り出しました。

その様子はまた、次回のブログで改めてリポートしたいと思います。


注:写真や動画はネットニュースよりお借りしたものです。



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