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先週の土曜日、ミラノの中心部ではカーニバル(謝肉祭)の最終日を祝うパレードが行なわれました。

ちょうど近くを通りかかったので足を止めて覗いてみると、在住の南米人らしき若者が幾つかのチームに分かれ、お揃いのコスチュームを着て踊りながら行進をしていました。

ちょっと浅草のサンバ・カーニバルを彷彿とさせるようなイメージです。。。

イタリアではヴェネツィアのカーニバルが世界的にも有名ですが、この時期はヨーロッパの各都市で色々な趣向のパレードやイベントが行なわれます。 カーニバルの時期は、その年の復活祭を基準に遡って計算されるため毎年変わりますが(計算の仕方等、詳しくは改めて)、主な都市では四旬節(復活祭の46日前)の始まる『灰の水曜日』の前日である『肥沃の火曜日』が最終日と定められ、その前の1~2週間(国や地域によって異なる)の期間となります。

ところが、なぜかここミラノだけは少し期間が長く、火曜ではなく土曜日までなのです。私も不思議に思ったので、ちょっと調べてみて理由が分かりました! その昔、ミラノの守護聖人アンブロジアーナが、各地を巡礼していてカーニバル最終日までにミラノに戻って来られない年があったそうです。ミラノ市民は我らが聖人の到着を待ち、遅れてカーニバルを祝ったのだとか。。。何ともイタリア的な理由ですよね(笑) そして、カーニバルの語源についても諸説あるのですが、私が一番それらしいと思ったものをご紹介すると。。。英語ではCarnivalと綴られますが、イタリア語ではCarnevale(カルネヴァーレ)となり、このCarneは「お肉」、そしてvaleは「さらば!」とか「お別れ」という意味があります。つまり、復活祭前の四旬節の節制に入る前に、思いっきりお肉を食べて、「お肉さん、暫くお目にかかれませんね、さようなら・・・」といってお祭り騒ぎをしたのが起源という訳です! 日本語で『謝肉祭』と訳されるのは、お肉に感謝するお祭りといった意味合いからなのでしょう。 しかし、実際に今の世の中でどんなに敬虔な信者の人でも、本当にこの期間にお肉を食べないのかどうかを調査したら、おそらくきちんと守っているのは聖職者の方たちだけではないでしょうか?!

イタリアの各都市では、市が主催する大掛かりなイベントの他に、各地域や学校などで子供が主体に仮装をして街を練り歩きながら、コリアンドロと呼ばれる紙吹雪を撒き散らしたり、カラースプレーをかけ合ったりして楽しみます。イメージでいうと、日本で近ごろ流行っている『ハロウィンパレード』のような感じです。

そのため、カーニバルの時期が近づくと、ショッピングセンターやメルカート(市場)などで仮装用の衣装が店頭に並びます。

女の子に人気なのは、圧倒的にプリンセス系のドレスですが、ミニーマウスなどのディズニーのキャラクターなども見られます。

そして、男の子だとバットマンやスパイダーマンなどのヒーロー系や現実的にお巡りさんや消防士の恰好だったり、三銃士やスターウォーズなども人気です。

こちらはさらに1週前の日曜日...たまたま近所を通りかかった町内会のパレードらしきご一行。

お姫様の恰好をした女の子たちはお菓子を食べながら歩いています。

付き添いの保護者の中にはカラフルなウィッグを付けたり仮面を被っている大人もいましたが、このスーパーマンのコスチュームを着たスーパーガールの女の子のように、ちょっとお姉さん世代もいます。例の紙吹雪=コリアンドロが髪の毛にくっついていますね。

別の場所ではダースベイダーの男の子を見かけました。お父さんがスマホで記念撮影をしているところで、本人もなりきっている様子です。

以上、身近なミラノのカーニバルの様子をお伝えしました~

  • 2017年3月9日

日本では桃の節句も終わり、今か今かと桜の開花が待たれる季節となりましたね。 ここイタリアでは「ひな祭り」こそありませんが、昨日3月8日は「フェスタ・デッラ・ドンナ」(女性のお祭り)だったのです! 日本では「ミモザの日」として紹介されることもあるようですが、イタリアではちょうど花盛りのミモザの花を、男性が身近な女性(母親、妻、恋人。会社の同僚など)に日頃の感謝の気持ちを込めて贈る習慣があります。 ミラノでも街中ではお花屋さんくらいでしか見かけることはないのですが、ちょっと郊外に出れば、ほらこの通り満開です!

これを小分けにして花屋さんや街角のスタンドで売られていたり、レストランやショップでも女性客にギフトとして用意してくれていたりします。

そして、うちの主人も毎年欠かさずにミモザの花を持って帰って来てくれます♡

ほんの少しでも、そこにお花があるだけで癒されるし明るい気持ちになるし、やっぱり良いものですよね~。イタリアの素敵な習慣...日本でも流行るといいですね!

さて、せっかくなので少しミモザについて紐解いてみたいと思います。

ミモザはマメ科で、『オジギソウ属』・『アカシア属』など属名が幾つかあります。 そう、“お辞儀草”といえば、あの葉っぱに触れると葉を閉じる植物...私が子供の頃に家の近くにあったのを覚えていますが、子供ながらに不思議で仕方ありませんでした(笑)

どおりで、ミモザの葉っぱって、おじぎ草に似ているはずですよね~、と納得! また、ミモザの名称の由来は、オジギソウ属の葉に刺激を与えると動く様が『ミモス(mimos)』という古代ギリシャのパントマイム劇のようにみえることから、この名がついたと言われています。 (でも、アカシア属のミモザの葉は、触れても動きません。)

オジギソウ属の花は、ピンクに近い薄紫色なのですが、私たちがミモザと総称している房アカシアのお花は鮮やかな黄色で、その色味からスパークリングワインとオレンジで作られる「ミモザカクテル」や、ふわふわした花のイメージから卵の黄身を散らした「ミモザサラダ」などの名前がつけられているそうです。

ちなみに花言葉は複数あって、『友情』、『神秘』、『豊かな感受性』、『真実の愛』、『堅実』、『神秘』などです。いかがですか、調べてみると意外と奥が深いですよね~。

なお、この日は国連が定めた「国際女性デー(International Women’s Day)」です。

その由来は、1904年3月8日にアメリカのニューヨークで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたことがきっかけで、1910年にデンマークのコペンハーゲンで行われた国際社会主義会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う」日と提唱したことから、同年「国際女性デー」と制定されたそうです。

その後は戦争などで一時中止されていましたが、1960年代後半からの女性解放運動などで再び関心が高くなり、1975年には国連によって「国際婦人年」が制定され、女性の平等な社会参加の機会を整備するよう加盟国に呼びかけています。そのため、各国で女性労働団体のデモなどが行われる日ともなっています。

余談ですが、イタリアではこの「女性のお祭り」の日に、主婦が家事や育児から解放され、女性だけでお祝いと称してレストランで外食したり(今でいう女子会!?)おしゃべりに興じたり、堂々と束の間の自由を楽しめる日でもあるのです♪


昨日はイタリアの大都市を中心に起きていたタクシーの長期ストライキのニュースをお伝えしましたが、運輸大臣との長時間に及ぶ話合いの末、当面は一時的に落着(詳細は不明ですが)したようで、今日から通常通りタクシーが街に戻ってきました!

ただ、ローマでは午前中に地下鉄とバスのストライキが行なわれていたようです(^^;)

こういった突発的に起こるデモ活動や、ストライキのように予め告知されているとはいえ不定期に起こる交通機関の停止、あるいは悪天候や機材故障などによる飛行機や電車の遅延などの現地情報は、旅行者の方にはなかなか伝わらないし、言葉の問題などで理解しづらい情報なので、特に個人旅行の方は、旅先でこういったトラブルに遭遇することもあるかも知れません💦

でも、そんな時こそ慌てずに「旅にトラブルはつきもの!」と楽観的に開き直りつつ、冷静に解決策を探るのも旅行の一つの楽しみ方...と思えるようになったら旅の上級者かも知れません♪

さて、タクシーの話題が出たところで、今回はミラノのタクシーについての情報をお伝えしたいと思います。

イタリアの他都市との共通点も多いのですが、昨日も触れたように、イタリアでは都市毎に料金体系その他の規定が定められているので、今回はミラノの情報として捉えて下さいね。

まず、イタリアでは流しのタクシーはありません。(稀に手を挙げて停まってくれる場合もありますが、)基本的には電話で呼ぶかタクシー乗り場から乗車するのが一般的です。

タクシー乗り場は、市内の主な広場や交差点にあるのですが、目印は分かりやすく「TAXI」という看板が出ています。

写真のようにタクシーの車体は白で、屋根にはTAXIと掲示されているのが正規のタクシーです。よく見るとドア側面にはミラノ市の紋章も付けられています。最近は宣伝広告が後部や側面に派手に貼られている車体も見かけますが、基本は白で必ず屋根にTAXIと掲示があります。

日本のタクシーと違って自動ドアではないので、ドアは自分で開け閉めすることになります。

滞在しているホテルや食事をしたレストランなら「Un taxi, per favore」(ウン タクシ ペル ファヴォーレ)=タクシー1台お願いします...と言えば直ぐに呼んでくれて、その際には「何分後にXXXX-##が来ます」と目安の到着時間とタクシーの登録番号を教えてくれます。

この登録番号は、無線会社によって異なりますが、例えば、Roma-12とかFirenze-33といったような都市名と数字の組合せになり、この番号も車体側面に貼ってあります。

料金は指定区間以外はメーター制となっていますが、上記のようにどこかから呼んだ場合には、そのタクシーが走り始めた時点でメーターが動くので、タクシーが到着した時点で既にメーターは基本料金から上がっています(都市によっては東京のように迎車料金が一定のところもあります)。

英語が通じないことも多いですし、似たような名前のホテルやレストランも多い上に発音が通じずに苦労することもあると思うので、目的地の住所をメモなどで見せる方法が確実です。

前述の指定区間ですが、ミラノではマルペンサ空港から/までの料金が固定制となっています。2017年2月現在、マルペンサ空港⇔ミラノ市内は1台につき95ユーロ、マルペンサ空港⇔リナーテ空港は105ユーロ、この他にも空港と展示会場など、いくつかの区間が固定料金制で、これはタクシー車内に料金表が明示してあります。

また、スーツケースなどの大きな荷物を積む場合でも、特に追加料金は発生しません。こちらの規定も都市毎に異なり、荷物1つにつき1-2ユーロが別途加算される都市もあります。

空港や駅から乗る場合に、向こうから「タクシー?」と客引きをしてくる運転手はほぼ間違いなく違法のいわゆる”白タク”なので注意して下さい。タクシー乗り場に並んでライセンスを持っている正規のタクシーに乗れば、ミラノでは大抵において安心してタクシーを利用できます。

ただ、イタリアではナポリのように、正規のタクシーに乗っても、遠回りをされたり法外な金額を吹っかけられたり...ということが今でも時々あるようです。

私自身の経験では、もう一昔前の話になりますが、ジェノヴァで軽くボラれたことがあります。

少し話がそれましたが、初乗り料金は、平日6時~21時 3.30ユーロ(以降1キロごとに1.09ユーロ加算)

休日6時~21時 5.40ユーロ(以降1キロごとに1.09ユーロ加算)

夜間料金21時~6時 6.5ユーロ(以降1キロごとに1.09ユーロ加算)

となっていますので、利用される際の参考になさって下さい。

チップは必須ではありませんが、メーターの端数を切り上げて、お釣りの小銭をチップ代わりに渡すなど、切りの良い数字にするとスマートでしょう。

ルイジーロでは、空港や駅への送迎のお手伝いはもちろんのこと、人数に応じたお車のみの手配も承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください!

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