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更新日:2020年7月30日

まずは、皆様に「暑中お見舞い申し上げます!」

そして、日本は長梅雨で、各地で豪雨災害が出ているとのこと、被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。。。


さて、7月も間もなく終わろうとしている今日のテーマはショッピングです。この時期の楽しみといえば、サマーセール!


例年だと、夏のセールは7月初旬に始まるのですが、今年はコロナの影響で後倒しになっています。イタリアでは「セール期間」についても州令で決められるのですが、今年のサマーセールは、公式には8月1日~と発表されています。


ちなみに、昨年もイタリアのセールについてブログ記事を書いていますので、良かったらコチラ☜も合わせて読んでみて下さい。(3年前の同様の記事はコチラ☜です。)


ということで、7月に入ってからも、各商店では「表向き」にはセールの告知はされていませんでした。

イタリア語でセールを表わす言葉はサルディ<SALDI>なので、この言葉を使わずに、プロモーション<PROMOZIONI>とか、それとなく匂わすような言葉で注意を引き付けている店舗はいくつか見かけました。


ところが、今週に入ってからは、各店舗でフライング?的に堂々と告知され始めました!

(今週末はもう8月なので、待ちに待った!という感じなのでしょう…笑)

【ショッピングセンターの各店舗の表示】


例年、セール開始時は30・40・50%オフくらいから始まり、やがて60・70%オフと値引き率が上がっていくのが定番なのですが、ご覧のように、いきなり50~80%という表示がみられます。


今年は、2ヶ月以上に渡るロックダウンで、イタリア中の商店やデパートがクローズされていたため、春夏物がかなり売れ残っていると言われていましたが、チラッと中を覗いてみると、奥の方には春先に売り捌けなかった冬物まで置いているブランドもありました。


コロナ禍の不況対策として、なるべく正価で売って利益率を保てるようにという観点で後倒しにされたと思われる行政措置でしたが、商品が売れないことには元も子もありません。


特に、ミラノのように、夏の期間は街から人が消えてしまうようなところでは、ミラネーゼがバカンスへ出発してしまう前に、できるだけ品物を売り捌く必要があるのです!

(ミラノの夏の様子は、コチラ☜の記事を参照してみて下さい!)


さらに、今年は春の「イースター休暇」がロックダウン中でステイホームを余儀なくされていたため、夏休みを前倒しでバカンスに出かけるミラネーゼが多い印象です。というのは、7月中旬で既に市内の道路がガランとしているのです!

【7月中旬のミラノ市内の道路】



各店舗の入口には、「入店前にジェルで手を消毒し、使い捨て手袋を使用して下さい。店内では安全のため距離を保って下さい。」という看板とともに、ジェルと手袋が設置されています。

【店舗入口に設置された消毒ジェルと使い捨て手袋】


先週末、ロックダウン解除後に初めて、街の中心部を通りかかったのですが、やはり観光客の姿はなく、シャッターを閉めている商店も目につきました。

おそらく観光都市や観光地などは、似たり寄ったりといった状況ではないでしょうか。


今週末から始まるサマーセールですが、どうにかイタリア経済の復興のために一役かってくれると良いのですが。。。



<イタリアの状況の推移>

では引き続き、イタリアの状況レポートです。(この記事は執筆時7月29日の現地12時現在の情報を基に書いています)


過去3週間の推移を1日の増加数の週ごとの平均値で見てみましょう。


   *7/03-7/09 感染者数: 200 死者数: 15 回復者数: 299  

   *7/10-7/16 感染者数: 196 死者数: 13 回復者数: 324

   *7/17-7/23 感染者数: 229 死者数: 11 回復者数: 229


世界の状況は相変わらず収束の様子が見られないばかりか、日本の感染拡大の様子が心配される毎日ですが、ヨーロッパでもフランス、ドイツやスペインの一部の地域では、第二波が来ているというニュースを聞きました。


そんな中、イタリアは数値的には横這いに見えますが、状況としては落ち着いているような気がします。

コロナ陽性者の軽症患者の収容先として使用されていたミラノの中央駅前のホテルも、先日クローズされ、重篤患者数も確実に減っていて、ここ数日は一日の死者数も4日連続で5人という、ピーク時の状況を考えたら、かなり低く推移しているからです。


屋外でのマスク着用義務が解除されてから2週間経ちますが、それでも、この暑さの中でマスクを着け続けるミラネーゼたち(人生でマスクを一度も着けたことがなかったような彼ら)を見る度に、恐怖の体験は人をこんなにも変えるのだと感慨深く思ったりします。



先日いつも行くスーパーマーケットへ買い物へ行った時のこと。。。入口でこんなものを見かけました。


【スーパーマーケットの入口にあったショッピングカート】


置いてあったのは、買い物する時に使用するショッピングカートと立て看板。そこには「買った品物を一つ寄付しよう~二倍の買物で心は豊かに」と書いてあります。


【ショッピングカートの中には・・・】


カートの中には、パスタやお米、ビスケット、オリーブオイルやコーヒーなどの食料品の他、赤ちゃんのおしり拭きシートなどがランダムに入っていました。


意図されているのは、余裕のある人は同じものを2つ買って、1つを困っている人に分け与えようというものです。

実はこれ、ロックダウン中の4月初旬に、イタリア各地のスーパーマーケット等で拡散した運動で、テレビやネットニュースなどで何度も目にしていました。


【イタリア各地で見られた運動】


コロナ禍のイタリアで、代表的なスローガンとなった虹のイラストとAndrà tutto bene>(直訳すると「すべてうまくいくだろう」という意味のイタリア語。転じて「今はいろいろあるかもしれないけれど、この先なんとかなるよ!」という、前向きな気持ちを表す)というフレーズとともに、以下のように書いてあります。

Chi può metta, chi non può prenda>⇒「買えないひとのために、買えるひとが入れましょう」


この運動は<Spesa Sospesa>と呼ばれ、直訳すると「保留の買物」なのですが、この名称の元になったのは、ナポリで古くからある習慣<Caffè Sospeso>、つまり保留のコーヒーです。


ナポリのバールでは、一杯のコーヒーを飲む時に、余裕のある人が二杯分の代金を支払い、貧しくてコーヒー代も支払えない人のために使ってもらうという制度が古くから根付いていて、その習慣が今も残っています。 誰かが余分に支払ってくれたおかげで、困っている誰かがコーヒーを飲むことができるという、イタリア人の連帯意識から生まれた思いやりの習慣なのです。


【ナポリのバールに設置されているレシート入れ】


「ここにレシートを入れて下さい。それを必要とする人が受け取るでしょう。」

(観光客が来る昨今を反映し、フランス語と英語でも表示がありますね。)



今回のコロナ禍で良く耳にした言葉の一つに<solidarietà>があります。連帯、団結、互助といった意味になります。イタリア人は意識的に使っているように感じました。


ロックダウンが解除され、ウィルスと共存する新しい日常が始まって2ヶ月余りが経ちましたが、こういった助け合い運動が一過性のもので終わらないよう、あえて今このショッピングカートを設置した地元のスーパーマーケットの想いが、多くの人に届けばいいな~と思いました。



<イタリアの状況の推移>

では引き続き、イタリアの状況レポートです。(この記事は執筆時7月14日の現地12時現在の情報を基に書いています)


過去3週間の推移を1日の増加数の週ごとの平均値で見てみましょう。

  

   *6/19-6/25 感染者数: 221 死者数: 23 回復者数: 883

   *6/26-7/02 感染者数: 179 死者数: 16 回復者数: 625

   *7/03-7/09 感染者数: 200 死者数: 15 回復者数: 299

ここへ来て、新規感染者数がまた停滞・微増してしまいました💦

日本では、東京を中心に新規感染者数が増え始めているので、この1週間くらいはイタリアの方が少ない日が続いているのですが、日本と同じように、どこかで集団感染が発生したりすると、数値がグンと上がってしまう状況です。


国も自治体も企業も個人も、世界中のすべての人が、自分自身と大事な人を守るために、ワクチンが開発されて世界に行き届くその日まで、一人一人ができることをして気をつけて過ごしていくしかないのでしょう。



更新日:2020年7月14日

今年は夏の訪れが遅かったミラノ...6月に入っても朝晩は肌寒い日もあったりしたのですが、10日前の夏至の日から一気に暑くなり、連日のように真夏日を迎えています。


6月3日から県・州外への移動ばかりでなく、EU圏への国境も開放され、南イタリアのリゾート地やアドリア海、地中海沿いの海水浴場では、長い自宅軟禁生活から解放されてビーチで寛ぐ人々の姿がニュースの映像で流れていましたが、ミラノがまだ涼しかったこともあり、あまりピンときませんでした。


それに、6月に入ってからも毎日300人前後の新規感染者が出ていて、その大半はミラノを中心としたロンバルディア州からの確認だったので、メンタル的にもバカンスモードになりようがなかったのです。


そして、いよいよ明日7月1日からは、EU諸国へのEU圏外の一部の国(日本も含む)からの渡航者の受け入れが事実上スタートします。

※ただ、日本政府はEU諸国への渡航中止勧告を出したままですし、EU諸国を含めた多くの国からの入国を制限したままなので、観光目的での往来ができるようになるのは、まだだいぶ先のことでしょう。


また、イタリアや他のEU諸国の感染状況がだいぶ落ち着いてきた中、南米やアフリカ諸国、インドなどでの感染が拡がっていて、世界全体の感染者数は1000万人を超え、死者数は50万人を超えているという状況は、決して楽観できるものではありません。



私自身の生活の変化はというと、ひと月ほど前から主人が段階的に仕事を再開し、先週から終日シフトになったので、ランチは自分の支度だけでよくなったことと、スーパーに並ぶこともほぼなくなったので、週に一回の買い出しが二回になったことくらいで、ロックダウン中とあまり大きな変化はない毎日です(笑)


加えて、5月下旬から再開している近所のメルカート(青空市場)に、週に2回お散歩がてら足を運ぶことでしょうか。


【メルカートの入口で市のスタッフにより行われる体温測定】


屋外でありながら、人が密集しやすい場所なので、スーパーマーケットと同じように体温測定が実施されています。また、ロンバルディア州は屋外でもマスクの着用が義務付けられているので、手に持って付けていない人や口からずらしていると注意されます。

(ちなみに、上の写真は6月中旬に撮影したものなので、まだ長袖を着ている人が目につきます)


そのマスク着用義務についても、当初は6月末までの予定だったのですが、昨日ロンバルディア州知事が会見して、「この暑さの中で不快だろうけれども…」と言いながら、7月14日まで州令を延期しました💦


【巨大なイタリアの西瓜】


イタリアは果物類が全般にとっても安いのですが、特にメルカートではキロ単位で売られているので、日本の物価を考えると嘘みたいな値段で買えます。


そしてスイカの季節が始まりました~見て下さい、この大きさ!!奥に写っているパイナップルがミニサイズに見えるくらい巨大です(笑)切ってあるのは試食用で、みんな丸ごと買って帰ります!大家族なら良いですが、うちのように二人暮らしでは消費できないし、まず冷蔵庫に入りません(苦笑)



そうそう、6月中旬から無観客ながらサッカーの試合も再開しました!

そして昨日、地元のバドミントン・サークルから、来週から4ヵ月ぶりに練習を再開する旨のお知らせが届きました。

個人的には、12月からイベントや一時帰国やアテンドの仕事などで参加できていなかったので、なんと7ヵ月ぶり!ロックダウン中の運動不足の解消と久しぶりにメンバーとも再会できるので、今から楽しみ~身体が動くかどうか心配ではありますが。。。💦



<イタリアの状況の推移>

では、前回に引き続き、イタリアの状況レポートです。(この記事は執筆時6月30日の現地12時現在の情報を基に書いています)


過去2週間の推移を1日の増加数の週ごとの平均値で見てみましょう。

  

  *6/12-6/18 感染者数: 288 死者数: 50 回復者数:1,315

  *6/19-6/25 感染者数: 221 死者数: 23 回復者数: 883

今のところ、3月下旬にピークを迎えてからの3ヶ月は着実に減少しています。回復者数も落ち着きを見せていて、ICUにいる重篤者の数も減り、病院の体制にも余裕が出てきているようです。


そして、27日には全国での死者数が8名、昨日29日も6名と、3月1日以降で初めて、ようやく一桁を記録したのです!


ミラノ県でも、27日の新規感染者が4名と極端に少なかったのですが、でもここで油断してはいけないのだと、改めて気を引き締めさせる意味でも、マスク着用の義務化を延長した州知事の判断は懸命だったのではないかと思っています。


イタリアのメーカーにも、日本のように「夏用マスク」を開発してして欲しいと切に願う今日この頃です(笑)



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