ミラノから行く日帰りの旅~ヴェローナ編①
- 舞緒ルイ
- 2016年8月20日
- 読了時間: 4分
今日から3回にわたってイタリアの世界遺産の一つ、ヴェローナ旧市街をご紹介させて頂きます!
ミラノとヴェネツィアの中間に位置するヴェローナへは、ミラノから電車で約1時間半で到着します。また、見どころはすべて徒歩で周れる範囲なので、日帰りでも十分に観光できます。ここでは、私が実際に歩き回って撮影した写真を中心にレポートしていきますね。
ヴェローナのポルタ・ヌオーヴァ駅から最初の観光スポットであるアレーナ(Arena)=円形闘技場までは、徒歩だと約20分ほどでしょうか。駅前から中心部を目指して最初に見えてくるモニュメントが、写真のポルタ・ヌオーヴァ(Porta Nuova)=新しい門という名前ですが、16世紀に作られた旧市街への入口の門で、駅の名前にもつけられています。

この門から延びる大通りが約1キロあるコルソ・ポルタ・ヌオーヴァ(Corso Porta Nuova)で、アレーナがあるブラ広場(Piazza Brà)へと通じています。
もし、市内散策のために体力を温存しておきたい方は、駅前のバスターミナルからバスに乗れば、あっという間にブラ広場まで到着します(駅構内のTabacchiで往復分のチケットを買っておくといいでしょう)。

こちらがブラ広場...ヴェローナの市街地の中心に当たります。奥に見えている神殿風の建物はバルビエリ宮殿(Plazzo Barbieri)で、現在はヴェローナ市庁舎として使われています。

そして、こちらがアレーナ...約2000年前に建設されたローマ時代の円形闘技場ですが、その保存状態の良さと音響効果の良さから、夏の野外オペラが催されることで世界的にも有名です。
(野外オペラについては後日あらためてレポートしたいと思います!)
ちなみに、アレーナとはラテン語の「砂」を意味しますが、これは格闘技などで流れた血を吸収させるために平土間部分に砂が敷かれたことから来ているそうです。日本では現在、スケートリンクなどの室内競技施設を特にアリーナ(英語読み)と呼ぶことが多いですが、ドームや武道館などでコンサートなどが行われる際に、ステージ前の中央のフィールドに臨時の席を設けて「アリーナ席」と呼ぶのもこれが由来のようです。

ブラ広場からは、大理石張りの歩行者専用道路マッツィーニ通り(Via Giuseppe Mazzini)を真っ直ぐ進むのが分かりやすいです。距離にすると500メートルほどでしょうか。
ただし、ここはヴェローナでも屈指のショッピング・ストリートとなっていて、女性にとって素通りをするのはちょっと難しいところ。。。
私も添乗員時代にヴェローナを訪れた頃は、いつも移動途中に観光で立ち寄るだけだったので、グループの引率でこの通りも足早に通り過ぎなければなりませんでした。なので、ヴェローナにはいつかプライベートでゆっくり来たいなぁと思いながら、なかなか機会が持てずにいました。
実は、今回もあまり時間が取れなかったのですが、とりあえずショーウインドーを横目に目的地へと足を運ぶことにしましょう(笑)
写真で通りの先の方に見えているのはランベルティの塔(Torre dei Lamberti)です。
マッツィーニ通りを突き当たったところがカッペッロ通り(Via Cappello)になり、そこを右折して直ぐの左手にジュリエットの家(Casa di Giulietta)があります。
あのシェークスピアの恋愛悲劇「ロミオとジュリエット」の物語の舞台の街としても有名なヴェローナですが、中でも実際にジュリエットが住んでいたとされる家が一般公開されていて、世界中から観光客が訪れています。
中庭までは誰でも入ることができますが、家の中を見学するのは有料です。でも、建物内に入ると「かの有名なバルコニー」にも出られます。たくさんの舞台やミュージカルで上演され、映画化もされてきた名作なので、あのバルコニーのシーンは誰もが思い起こされることでしょう。
そして、ほとんどの観光客のお目当ては、中庭に設置されているジュリエットのブロンズ像と記念写真を撮ること!そのための順番待ちで自然と列ができる程です。特にジュリエットの右胸を触ると恋愛が成就するという迷信?があるためか、ご覧のようにテカテカに輝いています。


ヴェローナ市内観光のご紹介は明日に続きます!
なお、観光の順路を示した分かりやすい地図があったので、参照までにリンクを添付します。
ヴェローナ市街地図(JAPAN-ITALY Travelさんのリンクマップをお借りしました)
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